ニコニコ動画作成メモ 2008/5/11 海老福 (2009/1/18追記・2009/6/14追記・2011/08/13追記) 自分用備忘録。主に5分程度の音楽動画作成向け。 大半はネット情報収集のまとめ直しとゆーか。 【Windows ムービーメーカー Profile】 動画編集はXP・VISTA標準付属のWindows ムービーメーカーが便利。 但し標準では圧縮WMVしか出力出来ないので、無圧縮Profileを用意する。 MSのサイトからWindows Media エンコードを入手&導入(WMEncoder.exe) ユーティリティ−Windows Media プロファイルエディタ にて以下の通り  ・名前は適当に  ・オーディオCBR コーデックなし(PCM)  ・ビデオCBR コーデック全フレーム(非圧縮)  対象ビットレートにて「追加」より  ・オーディオ形式 1411Kbps、44kHz、ステレオ  ・ビデオサイズ512x384(直指定すること)  ・フレームレート 15fps(音楽動画の場合もっと少なくともよし)  その後「保存して終了」にて、  C:\Program Files\Movie Maker\Shared\Profiles  配下へ半角英数ファイル名で保存。  Vistaの場合はProfilesディレクトリを自分で作成すべし。 注意点として、全角ファイル名では認識されない模様、及び サイズを「ビデオ入力を利用」を選ぶと(何故か)認識されない模様。 1枚画動画の場合はフレームレートは1fpsでもOK。 合わせてWMV版も作成する場合は、  ・オーディオ ビットレートVBR Windows Media Audio 9.2  ・ビデオ ビットレートVBR Windows Media Video 9  ・オーディオ形式 128kbps, 44 kHz, stereo VBR  ・ビデオビットレート 300K キーフレームの間隔 8秒 と言ったプロファイルも用意しておくと良し。 【Windows ムービーメーカー】 ニコニコ動画の画面サイズに合わせて512x384の画像用意。 音声はこの段階では無圧縮WAVを推奨。 各素材は一度ムービーメーカーの素材エリアに投げ込んでから、 下部タイムラインへと挿入。画像はビデオへ、WAVはオーディオ/音楽へ。 横幅の縮尺を縮めてWAV全範囲表示させてから、画像を同じ時間まで伸長。 1枚絵動画ならこれで完成。 歌詞動画の場合、タイトル オーバーレイへ「サブタイトル」の挿入、 フォント・色・サイズ・透明度などを適切に設定。 フォントは筆まめとか買ってきて色んな種類を用意しておくと良し。 これを歌詞行分繰り返し。タイミング調整はGUIで波形や実音を参考に。 ムービーメーカーでは残念ながら、文字の位置は画面下部固定、 切り替えエフェクトもなし。こういう部分に凝りたかったら 他のソフトを探しましょう(私は他は知らないです…) (2009/6/14 歌詞挿入について後に追記) 最後に「ムービーの発行」。Vistaでは何故かボタンから起動すると 追加Profileが認識されない?ので、ファイルメニューから起動の事。  ・どこに発行? → このコンピュータ  ・ファイル名は適当に  ・ムービーの設定 → 「追加の設定」より用意したProfile選択 にて出来上がり。 1枚画の1fpsで3分曲なら80MBくらい。 歌詞動画の15fpsで3分曲なら800MBくらい。 【FLVエンコード】 mencoder_vp6set をネットより拾って来る。これだけで画像も音声も ニコニコUPで再エンコされない適切なFLVが作成可能。 □2passエンコード 2passエンコの場合、先の作成動画を  FLV4enc_D&D_2pass_4:3.bat へとドラッグ。音声ビットレートは160〜224位で。 1回目のGUI設定画面にて、以下。  ・Bitrate 400〜600くらい  ・Mode 「Two Pass - First Pass」  ・Sharpness 0  ・Auto Keyframe チェック  ・Max Frames Btw Keys 15fps動画なら30くらい 2回目のGUI設定画面では  ・Mode 「Two Pass - Second Pass - Best Quality」 以上にてFLV出力。 キーフレームについて、1fps動画では30設定だとニコニコ上で 30秒毎しか再生バーが調整出来なくなってしまうので、適当に 下げる事。いっそ1指定でもそんな大したサイズにはなりません。 □1passエンコード 1枚画動画の場合1passエンコで十分ですが、上記batファイルは 2pass専用の記述のため、batをコピーして内容修正。 vfw2menc.exe -d vp6vfw.dll -f VP62 -s 2ndpass.mcf mencoder %FORMAT% %FOPT% %VCODEC% %VCOPT% %ACODEC% %ACOPT% %EXTOPT% %OUTPUT% %INPUT% 以上2行をREM化してしまう。 及びコメント記述されている通り set /p ABITRATE=AudioBitrate: ↓ set Audiobitrate=192 とか修正してしまうもよろし。 GUI設定画面では  ・Mode 「One Pass - Best Quality」 その他は先と同様。 ちなみにmencoder_vp6setでエンコしたFLVの音声ビットレートは 実際と異なり、プロパティで何故か必ず320kbpsと表示されてしまう模様。 (FLVExtractで分離したMP3ファイルも同様) しかし、実際には指定したビットレートによって生成ファイルのサイズは 変化するため、320kbps表記が誤記かと思われます。 【演奏動画の作成】 とりあえず私は安いWebカメラ(ロジクール Qcam Connect)にて VirtualDubでキャプチャーしてます。 VirtualDub起動後、ファイル−AVIキャプチャーへ。 ファイル−キャプチャーファイルの指定、にて適当なファイル名を指定。 デバイスより画像入力デバイスの選択。 サイズ指定はWebカメラのデバイス設定の方で行っておくこと。 映像−圧縮では、とりあえず(Uncompressed RGB/YCbCr)のまま。 (勿論、適当な軽目のCODECを指定してもよし) 音声より音声入力デバイスの選択。 音声−圧縮でも、やはりのまま。 キャプチャー−設定、よりフレームレート指定(15など)。 キャプチャー−キャプチャー後のファイル番号の自動増加、にチェック。 以上の設定にて、キャプチャー−映像のキャプチャーにて録画開始。 キャプチャー−キャプチャーを停止する、にて録画終了。 ファイル−キャプチャーモードの終了、にて戻る。 試し再生してみて、音声がズレている様子だったら、VirtualDubで開き 音声−インターリーブ、より音声の遅延を調整。 ウチの環境の場合-200ミリ秒位が適当な様子。 その後、映像−完全処理、音声−直接コピー、まま ファイル−名前を付けて保存、にて出力。 以上、FLVエンコは先に同じ。 ■追記 2009/1/19 画質UP・H.264化について 従来ここの動画は320*240の15fpsでやっていたのですが、 やっぱそろそろ周りに比べ見劣り否めませんので、 512*384の30fps化すべく環境見直し。 まずWebカメラ、上記ロジQcamはVGA録りするとコマ落ちしまくるし 発色も暗い&荒くて所詮安物。て事でPS3EYEに変更。こいつは VGAの30fpsで一切コマ落ちなし、感度も良くて性能申し分なし。 唯一残念なのが設置性で、平面に置くだけ&上下方向の角度調整なしにて ピアノ動画みたいな斜め見下ろし録りは固定が難(要工夫)。 PC用ドライバは有志の方の作成で、取り敢えず今回は、 AlexP氏のPS3EyeSetup.2.0b81231.exeを利用。 何故かVirtualDubで上手く認識しなかったものの、 Windows Media エンコーダなら大丈夫だったのでそちらで録画。 映像も音声も無圧縮で録って、出来たwmvをAviUtlに DirectShow File Reader プラグイン for AviUtl 0.25cを使って 読み込み。ここで音声を-200ms程度ずらしつつ、512*384にリサイズし (今回は繰り抜きにて、上96&右128クリッピング) これを一旦無圧縮でAVI出力してマスターソース化。 次は圧縮CODEC、これも従来FLVから流行のMP4ことH.264に挑戦。 と言ってもやり方は、ニコニコ動画まとめwikiの以下のページの通り。 http://nicowiki.com/aviutl_h264.html 完全このまんまで上手く行きましたので補足なしで(エェー? BitRateはディアドラ動画の場合、以下の通り。  映像426kbpsの2pass、音声AAC-LC192kbps  (もっと低くても良かったかも?) 出来た映像ファイルは2:48で12.4MB、試しに同程度のFLVも作って みましたが、比べると明らかにH.264の方が綺麗。てことで、 今後はもう演奏動画はデフォでH.264でも良いかもしれませんね。 歌詞動画ならFLVで充分ですが。 ちなみにwmvは映像600kbps、音声128kbpsにしてます。 ■追記 2009/6/14 WMMでの歌詞表示拡張について 実はWindowsムービーメーカーのみでも、XML拡張にて歌詞表示など 色々と機能追加出来ました。 (参考: http://d.hatena.ne.jp/dangerous1192/20070719/p1 ) サブタイトルでは位置固定でかつ下に余計な隙間がありましたが、 ここのjimakuツールなら最下段に表示出来ます。 また更にコメントでやり取りされている通りにXML修正で、 2行表示や歌詞フェード表示も可能。 また、ShadowOutlineをOutlineとする事で輪郭の影表示も可能。 (参考: http://www.rehanfx.org/customtctext.htm ) 最終的には、こんな感じとなります。 (C:\Program Files\Movie Maker\Shared\AddOnTFX\jimaku.xml より  Paragraphタグ部分のみ抜粋) ■追記 2011/08/13 Windows7-64についてなど(未整理とりとめなく…) Windows7になって、WindowsムービーメーカーはWindows Live ムービーメーカーに変更。 が、これがイマイチ… タイムラインが時分秒表示されなくなっちゃったし、 動画出力時のカスタムProfileも選べなくなっちゃった? で、ネット探せばVista用のWindowsムービーメーカー2.6が入手出来るので、そちらで。 WMEncoder.exeは32bit用なので、Windows7-64bitに入れる際にはWMEncoder64.exeで。 PS3EYEのドライバーも以前のPS3EyeSetup.2.0b81231.exeでは導入不可。 代わりに、CL-Eye-Driver-4.0.2.1017.exe と言うモノで行ける様子。 ところで以前は出来たはずの >映像も音声も無圧縮で録って、出来たwmvをAviUtlに >DirectShow File Reader プラグイン for AviUtl 0.25cを使って これが何故かどーにも上手くいかなくて、AviUtl側で無圧縮wmvが読み込めず。 Win7化のせいなのかバーション違いのせいなのか不明だけど、今回の所は断念。 通常の圧縮wmvならAviUtlで読めたので、ムービーメーカーからの出力の際には なるべく高画質設定な圧縮wmv出力へ。※品質ベースで100指定など これではmp4化の段階で通算2度動画エンコする事になってよろしくないので、 せめて音だけでもと、AviUtlで再度wav部分のみ元の無圧縮wavに置き換え。 wav開始位置もAviUtlの音声の位置調整機能にて再度タイミング調整。 (正直めんどくさいので、あまり毎回やりたくはない作業…) ちなみにムービーメーカーからの動画出力は他にもなんか独自プロファイル利用が なかなか上手く行かず、512*384ならOKでも640*480が通らなかったり、 普通の2pass WMV圧縮が通らなかったり? など腑に落ちず… 結局の所、ムービーメーカー(と言うか動画エディター)から直でmp4出力出来れば 悩むまでもない所だけど、MSさんのフリー提供物では望むべくもなく、 何か他の動画エディターでも考えた方が良いのかも…?